大雨。マルハール。メーグ。

今日は歌の先生のおうちで「練習会」でした。
「日頃それぞれが個人でレッスンを受けているけれど、お互いの歌について意見を交換することでさらに表現・技術を高める」のを目的とした「練習会」ですが、
参加するのは私の先生と先生の兄弟弟子の皆さんで、私は皆の「練習会」を聴きかせてもらうような形でした。(レベルが全く違うのだもの。。)

今日は私の先生と先生の兄弟弟子の女性が歌う事になり、皆が集まるまでチャイを飲みながら歓談。
外を見ると空一面曇りで、「暑いし湿気がすごいしもうすぐ降るね」なんて話していたら、いきなりの土砂降り。
ベランダから下をのぞくと、外で遊んでいた子供達がキャーキャー言いながら屋根のある所に走っていて、なんとも楽しそう。
そして雨はどんどん強くなり外の景色は一面白くなってすぐ近くも見えなくなり、空が光って雷まで落ち始めました。

「これはマルハールを歌うしかないわね。」
先生の兄弟弟子の女性が言いました。
「知ってる?マルハールは雨のラーガなんだよ。」
隣で私の兄弟弟子の12歳の女の子が教えてくれました。
そして始まったRaga Malhar。どっしりと重くてそしてその中に激しさがありました。

次は私の先生。
「今日は何を歌うんですか?」
皆が集まる前、チャイを作っているときに聞いたときは、
「ヤマンを歌うわ」
と言っていたんだけど、いざ歌ったのはRaga Meghメーグ。
湿気をたっぷり含んだロマンチックな時間が流れました。

大雨をそばで感じながら(ベランダの窓をすこし開けたまま、そのそばで2人は歌ったのでした)雨のラーガのMalharとMeghが聴けるなんてこの上ない贅沢でした。
今日は雨に感謝。


ちょいとメモ。
Raga MalharとRaga Meghは雨のRagaとして有名です。(Ragaというのは音階の種類だけど、それぞれ表現する内容が違う)
マルハールは、正しく歌うと雨を降らすことができる、と言われているラーガで、面白い逸話もあります。

あるとき、タンセン(ムガル時代の大音楽家。)がRaga Deepak(光のラーガ。正しく歌うと火をつける)を歌ったとき、自身に火がついてしまったが、彼の妻がRaga Malharを歌って雨を降らせて、その火を消した。

すげえな、ラーガ。
まあ、それが本当の話かどうかはこの際関係なくて、音楽に思い入れがあるということが面白いなあ、と思います。

Raga Malharについて色々。
The marvel of Miyan Ki Malhar(バングラデシュの新聞The Daily Starの記事)
Miyan ki malhar(音源の細かい分析がしてある。)

Raga Mian ki Malhar by Ud.Rashid Khan

Raga Meghは前から大好きだけどMalharはあまり聴いてなかったので、調べてみたのでした。
「練習会」中に質問しそびれちゃったのだけど、Raga MeghとRaga Malharの雨に関する感情の違いってあるのかなあ。

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